咽頭は「上咽頭」「中咽頭」「下咽頭」に分類されます。鼻や口の奥にある器官です。
これらに腫瘍が生じる「咽頭がん」は、発症率が比較的低く、上咽頭は年間500人ほど、中咽頭は1000~2000人ほどです。
それでは咽頭癌の症状についてご説明します。
上咽頭癌はまだ発症自体がまれなためか、原因が明らかになっていません。
エプスティン-バーウイルス(EBウイルス)が関与しているという研究もありますが、あくまで可能性の域にとどまっています。
症状としては、最初に鼻づまり、鼻水に血液が混じり、、次に耳が詰まったような感じ、耳鳴り、難聴と進んでいきます。
次に、中咽頭の原因です。
これは、お酒とたばこと考えられています。
喫煙者で大量にお酒を飲む人は要注意です。男性の患者が多く、50~80代が発症のピークです。
症状としては、最初、飲み込む際に違和感があったり、しみたりします。声が出にくなることもあるでしょう。
さらに進行すると痛みが強くなり、呼吸困難なども出てきます。声の嗄れた状態が1か月続くようであれば、受診した方がよいでしょう。
最後に下咽頭がんです。
この原因もお酒とたばこだと考えられています。
こちらもやはり、男性の発症率は女性の4、5倍と非常に高いです。発症年齢は50~60代がピークです。
また例外もあり、下咽頭の輪状後部にできるがんは、鉄欠乏性の貧血をもつ女性に多いです。こちらは飲酒や喫煙とは関係がありません。
咽頭がんの発見方法は、鼻や喉にファイバースコープを入れて視診します。
その後生検にまわし、がんの種類や悪性度を確認します。
このほか、CT(X線断層撮影)やMRI(核磁気共鳴画像法)でがんの深度や転移があるかどうかを調査します。